商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第一句集
鎚音を子守唄とし子の昼寝
作品を通して感じるのは、来し方に縛られることなく、日々新しさを求めて歩み続ける陽子さんの姿である。
序より・中根美保
◆自選十三句
連凧のしんがり自由自在なり
金箔を置けば夜なべの華やげり
辻地蔵めでたき色を重ね着る
秋の灯や道具をつくる道具たち
鎚音を子守唄とし子の昼寝
膝送りして炉話の続きをり
こどもの軍手おとなの軍手大根引
赤い羽根たひらな声を合はせをり
金つ気の残るてのひら雛あられ
赤とんぼ壁あるごとく引き返す
空の一点破りて鷹の戻りけり
糠床の機嫌よき香や夏来る
鞴祭鉄のにほひを懐かしむ
【著者略歴】
昭和21年11月 新潟県高田市に生まれる
平成10年 「一葦」入会
平成19年 「一葦」同人
平成22年 「一葦俳句賞」受賞
現 在 「一葦」同人 俳人協会会員