商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第一句集
はらはらと水ふり落とし滝聳ゆ
俳句の詩型を信じることによって、時に作者の器量を超えた大きなものが作品に宿る。
序より・小川軽舟
◆自選十句
寒鯉を分けて寒鯉すすみけり
春風や二塁ベースに女の子
枯園に火傷の痕を見せられき
昃りて匂ふ寒さや切通
紫陽花や爪先で履く女下駄
有史より先史明るき木の実かな
山焼の匂ふ華厳の闇深し
軍鶏老いて金秋の声絞りけり
真つさらな朝ゆきわたる雪野かな
狛犬のふぐり幼し梅の花
【著者略歴】
1978年 兵庫県姫路市生まれ
2003年 広島大学大学院文学研究科修士課程修了(日本史学専攻)
2013年 「鷹」入会、小川軽舟に師事
2017年 「鷹」新人賞受賞
2022年 「鷹」俳句賞受賞
「鷹」同人、俳人協会会員、奈良市在住