単行本(小説・エッセイ) 日本文学 ゆらら / 藤村拓也

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管理番号: BN165635
発売日: 2023/10/12
メーカー: UP BOOKS

商品説明

日本文学
【内容紹介】
立ち向かっていく人生は、また振返る人生でもあり。
大切なものはみんな自分で見つけることなのだ
家族・夫婦・友情・・縁が誘う3つの物語
『遠まわり』 ( 本文より)
笑いながらK女子高の制服姿の三人組がポニーテールを揺らし、スターのようにこちらに歩いてくる。俺にはビートルズの She loves you が頭の中を回り出し yeah、 yeah、 yeah と心が叫んでいた。
『紋白蝶』 ( 本文より)
ひっそりと閉じた人生だが、きっと親父にも少々の起承転結があり。俺が生まれて多くの人と繋がって、人生を終えゼロとなったのだ。後悔はなかったはず。人は皆同じでこの世に流され誰かの心の中でほんの少し漂って消えて行く。きっと俺だって、それでいいような気がする。枯衰えて永遠に瞼を閉じても人は誰かに幸福を繋げ置いて行く。
『幻のグランド』 ( 本文より)
「メールでは伝わらないこともあるんだよ」と言いたくても、口には出さずコーヒーカップをじっと見つめた。そして仕事を辞めて真一の赴任先について行こうと思わなかった事に、今も迷いは無いと思った。真理は矛盾している気もしたが、もう少し私的な自分も大事にしたかったことは確かだった。
【目次】
・遠まわり
・踊り場 (一) 夢
・紋白蝶
・踊り場 (二) 風
・幻のグランド
【著者略歴】
京都市上京区出身
日新建築設計事務所から濫海デザイン研究所のディレクターを経て、岡本太郎アトリエ4Fで(株)デザインスタジオ・アップを設立。岡本敏子の環境デザイン活動にも参加。空間からグラフィックまでのトータルデザインを提案し、町並み計画や企業のデザイン戦略を行っている。著書に『TOKYO STORY凸凹』がある。
日本タイポグラフィ協会会員
環境福祉学会会員