商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第一句集
フリージア朝の光の真つ直ぐに
岡田さんの作品には光を詠み込んだものや、明るいイメージのものが多い。無意識のうちにそうしたものへの希求があるに違いない。それが作風にもなっている。
序より・片山由美子
◆片山由美子抄出十句
寒禽の光こぼしてひるがへる
月光に身を震はせて蝉生る
待春や嘴を合はせて籠の鳥
末黒野に新しき闇来てゐたる
敷けばすぐ花びらの乗り花筵
星すでに打ち揃ひたる踊かな
フリージア朝の光の真つ直ぐに
能管の雲を払へる良夜かな
影を濃く淡く秋草揺れ交はし
しぐるるや懐紙にくづれ黄身しぐれ
【著者略歴】
1948年 広島県生まれ
2003年 「狩」入会
2008年 「狩」同人
2014年 第27回村上鬼城賞佳作
2019年 「狩」終刊により「香雨」入会
2023年 第36回村上鬼城賞正賞
現 在 「香雨」同人 俳人協会会員