単行本(小説・エッセイ) 日本文学 ?の跡 / 梶原美邦

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管理番号: BN165271
発売日: 2023/09/04
メーカー: ふらんす堂

商品説明

日本文学
【内容紹介】◆第三句集
とりどりの時間が落ちてゐる椿
私の詩に登場する全てのものたちの光陰の模様という意を込めて「?の跡」という名に致しました。(著者)
◆自選十五句
種袋振ると日和の音ばかり
虫はみな自分の闇を鳴らしをり
舞ひ上がる音丹頂となれる穹
土の香の春意あつめてゐる箒
想ひ出が菊の中から香りをり
切干の風の模様となる筵
とりどりの時間が落ちてゐる椿
人間のほかは曇りの海開き
体内の水澄むこゑを発したり
一村の灯が初空のいろとなる
初蚊打つ掌にぺちやんこのこゑの跡
ががんぼの名刺片足置いてゆく
トンネルの秋思吐きだす電車くる
夕去りて鳴ける氷柱の番縄
おにぎりの転がりたがるあたたかさ
【著者略歴】
1944年 山梨県生まれ。
1972年 「青芝」入会。八幡城太郎に師事。
1978年 第25回「青芝賞」受賞。
1986年 第一句集『風の国』上梓。
2009年 第二句集『青天』上梓。
2011年 2代目の中村菊一郎より「青芝」主宰を継ぐ。
現在 俳人協会会員 日本現代詩歌文学館振興会会員