商品説明
日本文学
【内容紹介】
昭和19年、国民学校4年生の稔は、父を亡くし、母・妹と福岡市から立石村へと疎開する。慣れない田舎の生活と学校でのいじめに苦しむなか、やがて起こる大刀洗空襲……。昭和20年3月27日、アメリカ軍の誤爆により朝倉郡立石村立石国民学校に通う児童31名の命が奪われた「頓田の森」の悲劇。この時に6名の友を失い戦火を逃れた著者が綴る、1人の少年の成長物語。
【目次】
父/母の里/立石国民学校/運命の日/分教場/民主主義
【著者略歴】
1934(昭和9)年,福岡県朝倉市三奈木に生まれる。1958年,福岡学芸大学卒業。朝倉郡の小学校教師を勤める1995年3月,『夢奪われし子ら』(海鳥社刊)。1995年11月,福岡市民芸術祭小説戯曲部門佳作受賞。1997年11月,福岡市民芸術祭随筆部門西日本新聞社賞受賞。1998年3月,「証言大刀洗飛行場」(三輪町刊)。2004年3月,『炎を超えて』(海鳥社刊)。2005年3月,「大刀洗飛行場跡を訪ねて」共著VHS(三輪町刊)。2011年9月,「朝倉のあゆみ」共著(鶴陽会刊,朝倉市、朝倉郡の小中学校へ2000部を寄贈)