商品説明
国内ミステリー
博物館は、生者と死者が交わり境界となる場所。 そこには、悲しみが作り出す「嘆きの川(アケローン)」があった 。 将来を見失った男子学生×三途の川で渡し守をする美青年 切なく優しい博物館ミステリ 「時には、声を上げて泣くことも必要だ」 大学生の出流(いずる)は、閉館間際の東京国立博物館(トーハク)に立ち寄る。 展示物を眺めながら、悲しい思い出を忘れようとしていると、どこからか湧き上がった大量の水に飲み込まれてしまう。 気を失っていた出流を助けてくれたのは、美青年の渡し守・朧(おぼろ)だった。 朧によると、出流は自分の悲しみが作り出す「嘆きの川」で溺れていたという 。