商品説明
日本文学
【内容紹介】
五十年に一度の宗祖の大御遠忌のために京都に行った主人公・宮城は、「苦々しき封建時代の遺物たるお祭騒ぎ」を前に、真宗寺院とそれに付随する一切を徹底的に批判するが、やがて--。
痛烈な教団批判と煩悶青年の葛藤を息づまる迫力で描く、松岡譲の代表作にして自伝的小説、待望の復刊。
解説=半藤末利子
★法蔵館文庫創刊5周年記念
DMM GAMES「文豪とアルケミスト」とのタイアップ帯を特装!((c)2016 EXNOA LLC)
【目次】
下巻 批判篇
下篇
解説 父・松岡譲のこと 半藤末利子
【著者略歴】
本名、善譲。
1891年(明治24)、新潟県古志郡石坂村(現・長岡市)生まれ。
東京帝国大学文科大学東洋哲学専修卒業。
在学中に夏目漱石の門下生となり、芥川龍之介、久米正雄、菊池寛、成瀬正一らと親交を深め、第四次『新思潮』に参加。
代表作に、『法城を護る人々』『憂鬱な愛人』『敦煌物語』などがある。
他に、『漱石の思い出』(夏目鏡子述)、『漱石先生』『漱石の漢詩』などの漱石に関する著作もある。
妻は漱石の長女筆子。
1969年(昭和44)、逝去。