文庫 仏教 仏教者の戦争責任 / 市川白弦 / 石井公成

品切れ
管理番号: 3Z250764
発売日: 2024/08/09
メーカー: 法藏館

商品説明

仏教
【内容紹介】
戦争責任とは何か。
それは、戦時中に戦争を煽っていた人たちのみならず、戦前・戦中にその動向に抗わず、戦後になって自由な発言・行動が可能になったにもかかわらず、戦時中の状況に直面しようとしない我々のあり方が問題なのだ。
戦争責任とは我々の罪責なのである--。
本書は、仏教者の戦争責任を生涯にわたり粘り強く追及し続けた禅研究者・市川白弦の抵抗と挫折、煩悶と憤怒の記録。
戦前・戦中・戦後を通じてつながっているその問題を考究した「仏教者の戦争責任」、反戦・反国体になったもののその意志を貫くことができなかった自責の念から、臆病者の社会的連帯の自覚を語った「挫折と転向」、たとえ皇道仏教に協力しなかったにせよ、それを批判し乗り越える努力をしなかった以上、実際にはその協力者であった責任から逃れられないと論じた「現代仏教の自己回復」などを収録。
今なお多くの刺激とさまざまな示唆を与え続けている、現代の仏法と王法を考察した名著、待望の文庫化。
※文庫化にあたっては、1993年に法藏館より刊行された『市川白弦著作集』第3巻所収の『仏教者の戦争責任』を底本としました。
はしがき
第I部
仏教者の戦争責任
挫折と転向
第II部
禅における自由
仏教における平和
現代仏教の自己回復
日本における仏教社会主義の問題
第III部
倉田百三論
西田幾多郎論-絶対無のつまずき-
解説 臆病ゆえの挫折と抵抗(石井公成)
【目次】
はしがき
第I部
仏教者の戦争責任
挫折と転向
第II部
禅における自由
仏教における平和
現代仏教の自己回復
日本における仏教社会主義の問題
第III部
倉田百三論
西田幾多郎論-絶対無のつまずき-
解説 臆病ゆえの挫折と抵抗(石井公成)
【著者略歴】
1902年岐阜県に生まれる。
臨済宗僧侶、社会運動家。
1921年臨済宗大学入学。
1936年臨済学院専門学校教授就任。
1952年京都市教育委員を務める。
1965年「ベ平連」に参加。
1972年花園大学停年、同大学名誉教授。
1986年没。
著書は『禅の基本的性格』『禅と現代思想』『一休 乱世に生きた禅者』『仏教者の戦争責任』『日本ファシズム下の宗教』『市川白弦著作集』(全4巻)ほか多数。