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日本文学
角川文庫/朔の企みで、ついに毒親な両親たちを一瀬の長から失脚させることに成功した華。没交渉だった兄、柳の本心も知ることができ、少しずつ兄妹の交流も復活し始める。その過程で華は、朔への恋心を少しずつ自覚し始めるのだが、2人は相変わらずな距離感で過ごしていた。そんな中、第一から第五までの黒曜学校合同の学祭が開催されることになり、今回は、一ノ宮家が取り仕切り、華たちが所属する第一学校で行われるという。その目玉プログラムは、各学校の代表生徒同士で術者の技を競い合い、優勝を決める術者交流戦。式神たちとのんびり屋台などを楽しもうと思っていた華だったが、皆に本当の実力を知られてしまったことがあだとなり、不本意ながら選抜メンバーに担ぎ出されてしまう。最大のライバルは、ここ数年の優勝をかっさらっている第四学校。その中でも、攻撃力に特化した四ツ門家の後継者候補である四ツ門牡丹だった。高飛車で勝ち気なお嬢さまである牡丹は、何かと華を馬鹿にし、噛みついてきて……?その一方で、術者協会から呪具を盗む事件を起こし、協会に捕縛されていた「彼岸の髑髏」のメンバーが、厳重な監視下にあったにも関わらず、突然全員苦しみ悶え死んでしまう。朔は腹心の柳と、“漆黒最強”の誉れ高い術者、四道 葛(しどう かずら)に調査を命じるが--。