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日本文学双葉文庫/麹町の裏小路にささやかな居酒屋を開いて一年余。主の八雲兼四郎は常連客に大将と慕われ、料理の腕前も着実に上げていた。ある日、魚屋へ仕入れに出かけた兼四郎は店主から妙な噂を聞く。近頃、江戸百万の民のために漁師が懸命に獲った魚を分捕り、船ごと海に葬る極悪非道な賊が出没しているというのだ。町奉行所の手の届かぬところで跋扈する無法者を討つ影役目”浪人奉行”を拝命する兼四郎は、凶賊を討つべく江戸湊へと向かう。超人気シリーズ第九弾！
